【大学進学お悩みなんでも相談】独学では合格できない? 東大医学部卒・教育系YouTuberが教える 予備校の役立て方

2023/03/15

新年度を迎える時期になると、塾や予備校へ通い、受験勉強を始める高校生も少なくないかもしれません。地方公立高校から東京大学に現役合格し、現在は教育系YouTuberとして活躍中の宇佐見天彗さんに、効果的な予備校の通い方について聞きました。(写真=朝日新聞社)

【質問】
予備校には行ったほうがいいですか? そのメリットは? (高1男子)

【回答】
東大を目指していた高校生の頃、私も予備校に通っていました。経験から言うと、予備校に通ったのは正解だったと思います。

受験生が予備校に通うメリットは「集中できる環境」と「比較対象」、そして「伴走してくれる先生」が得られることだと思います。

みなさんも家で勉強しているとき、ついスマホを見たり、寝てしまったりして、勉強に集中できなかった経験があると思います。予備校では勉強以外のことは基本的にはできませんし、周りの友達も勉強しているので、自分も集中せざるを得ない環境が比較的容易に得られます。

自分の比較対象、つまりライバルの存在も予備校に通う上での見逃せないメリットです。ライバルには2通りあって、一つ目は「切磋琢磨しあうライバル」。勉強の進捗状況を報告しあったり、相談しあったりしながら一緒に励ましあう仲間といってもいいでしょう。通常は個人戦であるはずの受験ですが、仲間がいると「チーム」のような感覚で挑むことができます。

二つ目は、自分が目標とするライバルです。「直接話したことはないけれど、成績順位表でいつも自分より上に名前が載っている人」のような、ちょっと距離のある関係でもかまいません。予備校の中で、自分と比較する対象を決めるのです。比較対象の存在は、目標からぶれずに勉強し続けるモチベーションにもつながります。私はこの2種類のライバルを意識することで、成績を上げていくことができました。

それらと並んで、信頼できる先生を見つけることも予備校に通う大きなメリットでしょう。私はマンガ『ドラゴン桜』を読んで、戦略を立てて勉強する重要性を知りましたが、その戦略を実行するために、ある予備校の化学の先生にとてもお世話になりました。

どの予備校でも、人気のある先生の元には生徒が殺到するものです。実際、その先生もすごく人気があり、最初は個人的に話をする機会などありませんでした。大勢の生徒の中で自分を覚えてもらうのは一筋縄ではいきません。

そこで私は、ある計画を立てました。模試で、化学だけは1位を取ろうと考えたのです。自分の担当科目で成績上位にいる生徒は必ず先生の目に留まります。ほかの科目には目もくれず、とにかく化学を優先して勉強しました。結果は見事、化学で満点を取り、1位に。もくろみ通り、先生に名前を覚えてもらい、受験勉強の進め方についてアドバイスをもらえるようになりました。

ここでひとつ、コツを伝授。勉強の仕方などについて先生に相談するときは、「なぜだかうまくいかない」などと漠然と話すのではなく、「自分はこのように考え、こうしてみたけどうまくいかなかった」などと、取り組みを具体的に話すようにしましょう。それによって、先生からの助言も、より具体的なものとなります。また、一度相談したらそれで終わりにせず、継続的に相談することも有益だと思います。

孤独な受験勉強を伴走してくれる先生の存在はとても大きく、このことが私を現役東大合格へと導いてくれたと言っても過言ではありません。予備校にお金を払って、ただ授業を受けるだけではもったいない。どんどんと先生に相談したり、自習室を使ったり……ある意味、「利用する」感覚を持つといいと思います。みなさんもぜひ、良きライバルや師を得て、受験を乗り切ってほしいと思います。

【回答者】
宇佐見天彗(うさみ・すばる)/1996年香川県生まれ。高校入学時の成績は最下位だったが、戦略を立てて勉強した結果、東京大学に現役合格。自身の経験や「地方と都会の教育格差を是正したい」という思いから、現在はYouTubeを通して勉強法や受験戦略を発信している。著書に『東大現役合格→トップ成績で医学部に進学した僕の超戦略的勉強法』(KADOKAWA)。

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